3. 観測装置立ち上げ手順
ここでは、観測システムの各装置の起動方法・手順の他、調整事項について述べる。
3-1) CO2計起動、リークチェック
CO2計用のパソコン画面上にある「pCO2 2501(チューリップマークのアイコン)」をクリックし、測定ソフト立ち上げる。測定開始前に先ずCO2計のサンプルガス経路内でリークが起こっていないかを下記の手順で確認する。
1] 回航中分析器(NDIR)に圧がかかるのを防ぐために弛めておいたバルブユニット「From ANA」のフィッティングを閉め直す。
2] バルブユニットにある圧力計のバルブを完全に閉め、圧力計に過剰な圧がかかり破損することを防ぐ。
3] NDIR後側に接続しているNDIR IN側とNDIR OUT側のテフロンチューブをはずし、テフロンチューブどうしを接続し(バイパスする)、チューブをはずした箇所にはNDIR内に室内の空気などが浸入しないようにキャップ栓を取り付けておく。
4] 気液平衡器のテフロンチューブもバイパスする。(左;バイパス前、右;バイパス後)
5] 「リークチェック点検野帳」に基づいて、システム全体のリークチェックを行う。
[別紙-2. リークチェック点検野帳 参照]
6] 電磁弁などの操作は、ソフト初期画面内の「マニュアル」をクリックし、マニュアル操作画面を起動させ、開閉したい電磁弁番号下の丸印をクリックすれば、ON/OFF(バルブ開放:マーク表示が赤色/バルブ閉:マーク表示が白色)が切り替わる。
7] リークが発見された場合、システム図に従ってリーク箇所を判別し、修復する。
8] リークチェック終了後、リークチェック前にバイパス接続した箇所のテフロンチューブを元の状態につなぎ直し、圧力計のバルブを開放する。
9] 各標準ガスボンベの2次圧を、0.6kg/cm2に合わせる。