その結果、同一水塊における「ありげーたーりばてい」と「凌風丸」との海水中の二酸化炭素濃度の差は、水温16.3℃、21.4℃においてそれぞれ-0.2 ppmv、-0.5ppmvとなった。これらは先の表5.1.1-1で示された全観測海域における海水中の二酸化炭素平均値の差(-4.1ppmv)よりも更に小さくなることから、両観測において測定された海水中の二酸化炭素濃度が良く一致していることが示された。
これらのことから本観測システムで測定したデータは、観測船のデータと比較して遜色のないことが確認できた。
5.1.2 「ありげーたーりばてい」と定点観測との観測結果の比較
「ありげーたーりばてい」で観測された大気中の二酸化炭素濃度と、気象庁が南鳥島で実施している定点観測の大気中の二酸化炭素濃度を図5.1.2-1に示す。南鳥島は日本の南方海上北緯24度18分、東経153度58分に位置している。