両観測における大気中の二酸化炭素濃度平均値の差は0.9ppmvであり、凌風丸の観測期間中における大気中の二酸化炭素濃度の標準偏差1.8ppmvに比べ小さいことが示された。同様に水温および海水中の二酸化炭素濃度でも観測期間中の標準偏差より両観測平均値の差が小さくなることから、両者における測定値は一致していると考えられる。
さらに、水塊の同一性を考慮して両観測で得られた海水中の二酸化炭素濃度の比較を行うために、両観測に共通した水温の範囲(16.3〜21.4℃)での水温と海水中の二酸化炭素濃度の関係を図5.1.1-3に示す。