平成10年度:¥1,085,000-
平成12年度: ¥600,000-
合計: ¥1,685,000-
(6) 海上保険費
観測その他の作業に起因して本船航程が、遅延した場合および、船体に損傷を与えた場合の賠償責任に備えた「船舶乗船者賠償責任保険料」である。
平成10年度:¥4,017,000-
平成11年度:¥4,017,000-
平成12年度:¥4,017,000-
合計:¥12,051,000-
総合計:¥83,137,000-
2.5 今後の更なる無人化への提言
本事業で開発した二酸化炭素観測システムは、従来のような海洋観測船ではなく、一般商船において大気・海洋の二酸化炭素濃度等の連続観測を実施することができる。また、研究者ではない便乗観測者が、容易に観測システムの保守管理ができることを特徴としている。本観測システム設置に際して、船側に提供を依頼した事項は次の4点であった。
1)観測システム設置場所(本観測では、3.5m2程度であった。)
2)観測消耗品等器材置き場所(本観測では、3.2m2程度であった。)
3)観測システム用電源(本観測では、100V 30A 1口であった。)
4)海水供給ライン(本観測では、エアコン用海水を分岐して使用した。)
この項では今後、「船」「観測装置」「取得データ」全ての安全を保障しつつ、船舶の一般乗組員による観測システムの運用、更には完全無人観測を視野に入れ、検討すべき各種課題を整理し、その解決に必要と思われる項目について提言する。
2.5.1 乗組員による本観測システム運用時の課題
現行の観測システムは、便乗観測者が操作することを前提に構築してあるため、乗組員が運用を行った場合、次のような課題が発生する。
1) 出港後、全観測システムの立ち上げを行う作業が必要であり、作業時間は、約2時間程度要する。
2) 観測システムの保守点検作業等を行う場合、エアコンユニットルームまで移動しなければならない。