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なお、本報告書中の海水の二酸化炭素濃度は、船内水温変化による補正計算を実施していない暫定値である(暫定値による、海水中の二酸化炭素濃度の偏差は約5ppmv以下である)。

また、現場海水、シーチェスト、気液平衡器入り口、SBE21で使用した温度センサー、温度計の器差の検定を、各航海中に1回実施した。それぞれの温度計、温度センサーを同一の水槽に入れ、航海で観測される水温の範囲(8℃〜33℃)で、約2℃毎の温度を検定した。検定の結果、全ての水温計の器差は、0.3℃以内であり、船内水温変化の補正にはこの検定された値を用いる。

 

2.4 本観測システムの開発・運用経費

 

本観測システムの開発・設置に要した経費、および本観測システムの運用に要した経費を以下に示す(\1,000-未満は切捨)。

(1) 観測システム構築費

平成10年度:¥5,838,000-

平成11年度:¥2,640,000-

合計: ¥8,478,000-

 

(2) 観測データ解析費

観測のための乗船、旅費、取得した生データの取りまとめ、データの質の向上に必要な補正計算、分析等を行う(1航海あたり約¥4,510,000-)

平成10年度: ¥4,496,000-

平成11年度:¥19,040,000-

平成12年度:¥17,050,000-

合計:¥40,586,000-

 

(3) 観測システム設備費

二酸化炭素測定装置:¥15,732,000-

水温塩分測定装置 : ¥2,793,000-

合計:¥18,525,000-

 

(4) 標準ガス費(1回の充填で2〜3航海使用可能)

標準ガス充填 :ガス濃度4種類×4組=16本

標準ガス容器(アルミ製48l):4本×3組=12本

合計: ¥1,812,000-

 

(5) 観測システム設置撤収工事費(工事内容は2.3.1項に示す)

 

 

 

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