2.2.8 本観測システムの特徴、開発時の問題点および改良結果
一般的に海洋観測船においては、観測装置の設置を前提として、その設置環境が整備されている。一方、本観測システムは一般商船上での海洋観測を実施したものであり、平成10年度からの運用結果によって、初めて把握することができた種々の問題点に対して、安全かつ自動的にその対応が行えるようにシステムの改良を行ってきた。その結果、一度本観測システムを起動すれば、その後のトラブルに対して自動的に観測装置を停止することが可能となり、これにより研究者ではない者にでも海洋観測が可能な観測システムが構築できた。本観測システムの改良として追加した機能および動作結果について以下に示す。