2.2.6 電源システム
海洋観測船のように観測専用電源を確保できていない一般商船での海洋観測において、観測システムで使用する消費電気量(本観測システムでは30A)を少なくし、予期せぬ停電などのトラブルに備えることは、観測装置類を安定した状態で作動させること、および船舶への負担を軽減する上で重要である。そこで停電などのトラブル発生時、観測データおよび観測装置本体等を保護するために、観測システムへの電気供給を観測システム自身が自動的に止める電源遮断装置、および停電時に独立して電気を供給する無停電電源装置を設置した。
(1) 電源モニター
観測システムに供給されている電源の電圧値をモニターする装置を二酸化炭素測定装置の中に取付けた(図2.2.6-1)。電圧値は二酸化炭素測定装置のパソコン上に表示・保存されるとともに、アナログ記録計のチャートにも記録した(図2.2.6-2)。