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資料-1 主成分分析によるダイオキシン類の起源推定について

 

1. 主成分分析

 

主成分分析は、多次元のデータを、本来持っている情報の損失を出来るだけ少なくして、合成変量に集約する手法である。ダイオキシン類は非常に多くの異性体が存在するため、試料ごとに評価することは非常に困難であることから主成分分析の活用は有効な手段と考えられ、ダイオキシン類のデータ解析に使用されている1)〜4)

表層泥及び柱状泥の全異性体及び塩素数ごとの同族体の調査結果について主成分分析を実施した。計算は統計ソフト(エクセル統計 2000 for windows, (株)社会情報サービス)を用いた。なお、特定の異性体濃度が高い場合、主成分分析に与える影響が大きくなるため、相関行列を用いて主成分分析を行った。また、主成分の抽出基準としては、固有値が1.0以上であることを目安とした。算出された主成分については、主成分負荷量を表-1.1に示す発生源物質ごとに特徴的な異性体と照らし合わせ、主成分の解釈、すなわち、主成分が何を表現しているかを検討した。

 

 

 

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