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4.2 分析結果(ダイオキシン類を除く)

1) 現地観測結果

各調査地点における、採泥時の現地観測結果を表-4.2に示す。

大部分がシルト質であり、湾口部のSt.8及びSt.11を除く全調査地点で硫化水素臭が確認された。混入物は貝片、多毛類及び木屑・枯葉屑が確認された。

 

2) 柱状泥観察記録

図-4.1及び表-4.3に各調査地点(St.1〜St.5)における柱状泥試料の観察結果を示す。

St.1〜St.5の全調査地点において、泥の性状はシルト質であり、St.4及びSt.5では表層から20〜30cm程度まで生物孔が確認された。泥色は、表層から30cm程度まではオリーブ黒色であり、30cm以深では灰色であった。混入物としては、表層から最深層における多くの層で貝片が確認された。

 

3) 底質一般性状項目

表-4.4に各調査地点における表層泥及び柱状泥の底質分析結果を示す。

強熱減量は全試料(表層泥及び柱状泥)で3.6〜14.9%であり、柱状泥では深くなるほど強熱減量は小さくなっていた(図-4.9参照)。柱状泥における強熱減量の平均値は4.8〜10.5%であり、湾奥部のSt.1〜St.3では湾口部のSt.4及びSt.5と比較して大きくなっていた。全地点における表層泥の強熱減量は6.0〜14.9%であった。柱状泥と同様に、湾口部と比較して湾奥部の強熱減量が大きくなっていた。

含水比は全試料(表層泥及び柱状泥)で61.0〜905%であり、柱状泥では深くなるほど含水比は小さくなっていた(図-4.9参照)。柱状泥における含水比の平均値は93.6〜300%であり、湾奥部のSt.1〜St.3では湾口部のSt.4及びSt.5と比較して大きくなっていた。全地点における表層泥の含水比は89.4〜905%であった。柱状泥と同様に、湾口部と比較して湾奥部の含水比が大きくなっていた。

土粒子密度は全試料(表層泥及び柱状泥)で2.234〜2.727g/cm3であり、柱状泥における鉛直的な傾向及び表層泥における水平的な傾向は認められなかった。

 

 

 

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