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(4) 利用実態

1] 利用者数

開業当初1ヶ月の利用者数(2000年5月20日から6月25日)は表3の通りである。運行開始当初は珍しさも手伝って、平日よりも土曜、休日の利用者が多い。その後、平日の利用者数の方が逆転している。見学のための乗車が減ってきたと考えられる。降雨時には利用者が増える傾向がある。利用者からは、高頻度運行に対して評判がいい。利用者の要望は現在調査を行い、集計中である。

 

表3 開業1ヶ月の乗車人数(1日平均)

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2] 車いすでの利用

月間の車いす使用者の乗車数は、20台、6路線で238名(5月20日から6月25日)あり、既存の路線バスと比べるとやや多いといえる(表4)。通常の路線バスでは車いす使用者の利用は1ヶ月で800から1,000人である(リフト車、ノンステップ車計99台)。理由として、通常の路線バスでは車いすで乗車できるバスの頻度が1時間に1本程度なのに対し、コミュニティバスでは100%スロープ付ノンステップ車両であることが影響していると考えられる。車いすの乗車に関しては、電動の車いすは乗車可能であるが、3輪の電動スクーターはスペースの都合上乗車できない。

 

表4 路線別車いす使用者の乗車数

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図7 停留所に接近するバス

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