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運行時間は概ね午前8時から午後8時までで、15分間隔で運行されている(浪速西・東ループのみ配車の都合で20分間隔)。15分間隔の場合48回/日、20分間隔の場合36回/日の運行頻度である。平日、土日とも同じダイヤで、わかりやすさと利便性を高めている。

 

(3) 車両

1] 基本仕様

車両の仕様は誰もが利用しやすいようにフルフラットの小型車両とした(図4)。ニーリングにより床面を23cmまで下げる事ができる。小型のマイクロ車両の場合、非常口の設置が必要ないなど、陸運局への届出に際しても有利な点がある。またワンマン仕様の規制についても小型車の場合緩和されるメリットがある。国産の車両も視野に入れたが、日本で発表されていた車両は後部に段差があったため却下された。

 

図4 導入された車両

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車両の選定では、仕様を満たして3月に納車できることを条件として最終的にオムニノバ社のマルチライダー(ベースはルノー)とクセニッツ社(ベースはフォルクスワーゲンT4)の2社(2車種)が選ばれ、最終的にオムニノバ社が落札した。右ハンドル、左ドアの仕様がないなど、改造を要した。車両価格は税金等も含めて1台あたり約1,950万円である。排ガス規制は併行輸入車の扱いで、ユーロ規制をクリアしていたので問題は生じなかった。

 

 

 

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