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乗車人員は平均8人/時間が11人/時間に増加している。

利用者の増減はほとんどなく、9時から16時の運行時間帯別に見ても大きな変動はない。この運行により従来のSTSは昨年9月には利用者数が14%減少した。しかしフレック・スルートが運行されていない地域では依然としてSTSの需要が増加傾向にある。2000年1月から8月(調査時点)までの月間利用者数は表5-4-4-7の通りである。月平均で2,089名の利用である。

 

表5-4-4-7 月間利用者数

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利用者からの意見では、予約方法に対する不満はとして「1時間前の予約が面倒」、「ショッピングセンターでの帰りの予約が難しい」という意見が多い。車両については、横揺れが大きいことに不満がある。5段階評価では、ドライバー(図5-4-4-14)が4.67、車両が3.9、運行時間が3.36である。ドライバーの対応の良さが、フレックス・ルートの快適性を維持し、評価を高めているのはイェーテボリ市の例と同じである。

 

図5-4-4-14 乗客と話すフレンドリーなドライバーと満足げな利用者

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1999年1月の運行開始時からSTS有資格者の利用が多く、将来的にはフレック・スルートに利用者がさらに移行していくと考えられる。これによりSTSのコストが確実に減少すれば、フレックス・ルートは期待通りの効果をもたらしたと言える。

 

<参考文献>

(資料:S002、S003、S006、S007、S011、S012、S015)

SAMPLUSのウェブサイト:www.europroject.ie/samplusmainweb/

 

 

 

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