4章 デンマーク
4-1 デンマーク基礎情報
(1) 国土と人口
デンマーク(正式名デンマーク王国)の国土面積は約43,000km2、人口はおよそ530万人(CIA The World Factbook 2000)、人口密度は約124人/km2である。将来的な推計では人口は微増傾向にあり、2010年には550万人を超える見込みである(Danmarks statistik、1999年1月1日現在)。
14の県と2つの特別コミューン(コペンハーゲン、フレデリクスベリの2市)で構成される。その他、県に含まれるコミューンは275ある(グリーンランド、ファロー諸島は除く)。
国土の大部分は平坦な低地で、最高地点でも海抜173mである。耕作可能面積が60%を超える酪農大国である(CIA The World Factbook 2000)。
調査を行った首都コペンハーゲンの人口は、コペンハーゲン市がおよそ49万人である(同)。コペンハーゲン市に内包されるFrederiksberg市を含む都市域では人口は60万人を超える(世界人口年鑑、1997)。また、コペンハーゲン交通事業体の運行エリアである周辺の都市圏(コペンハーゲン都心エリア)およそ3,000km2 (Copenhagen市、Frederiksberg市、Copenhagen県、Frederiksberg県、Roskilde県の2市3県)を含めると人口は約170万人である(Welcome to HT、1996)。
(2) 移動制約者の状況
1] 高齢者の人口
高齢者の人口は65歳以上がおよそ80万人で、高齢化率は15%である。平均余命は76.54年、合計特殊出生率は1.73人で、高齢化が進展している(CIA The World Factbook 2000) (表4-1-2-1)。
