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c. 財源

事務所のスペースはショッピングセンターからの寄付、運営費の一部はセンター内の小売りテナントからの寄付である。また、市のボランティア担当部署からの補助金によって賄っている。長期的な財源確保や市場動向の変化も考慮して運営方針を検討(フィージビリティ・スタディの実施)している。

マンチェスターショップモビリティは比較的良好な運営を実現できていると考えられるが、サイトによっては、補助金のカットや寄付の激減などにより、運営が困難な状況になっている例も見られる。調査を行ったロンドン郊外のルイシャムのショップモビリティは、自治体補助が受けられなくなり、宝くじ基金等の財源も受けられず閉鎖する予定であった。一部では閉鎖せざるを得ない状況のショップモビリティもあることは事実である。

 

d. エスコートサービス

ショップモビリティ・マンチェスターのエスコートサービスは、登録ボランティアによる付き添いサービスである。

具体的には、バス停やトラムの駅からショッピングセンターまでのエスコート、またはショッピングセンターからバス停、トラムの駅、タクシー乗り場等へのエスコートをしてくれるものである。他にも、事情により、家族等が付き添えない場合、電動車いすの使用が困難で、手動で押して欲しい場合、視覚障害者の買物補助等、利用者の申し込みによりショッピングのはじめから終わりまでエスコートを実施している。また、視覚障害者、聴覚障害者へのエスコートも実施している。ショッピングセンター内での買物だけではなく、シティセンターの美術館等へのエスコートも実施している。

 

e. 利用実績に関するデータ

 

図3-4-3-5 マンチェスターショップモビリティの月間利用件数の推移

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ショップモビリティ利用者に関する集計データは図3-4-3-5の通りである(98会計年度)。

月間の利用件数は開きがあるが、12月がもっとも件数が多く、年間の合計では2,858件である。

 

 

 

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