出所：Council of Ministers of Transport. Transport for People with Mobility Handicaps Consultative Arrangements CEMT/CM(98)17/FINAL.
(2) その他の欧州諸国の状況
このたびの調査で訪問した国以外のECMT関係国で情報がある部分について、諮問組織等の状況を以下に整理した。
1] カナダ
カナダでは障害者輸送実施委員会(TDPIC: Transportation for Disabled Persons Implementation Committee)が1985年に設置され、運輸大臣の主導により、消費者グループ、障害者グループ、製造メーカーの代表者などが参加した諮問機関を形成している。同委員会は現在、アクセシブル交通諮問委員会(ACAT: Advisory Committee on Accessible Transportation)に組織変えし、運輸大臣への諮問を行っている。メンバーは24名で構成されている。内訳は障害者団体等(15名)、旅行業協会(2名)、交通事業者(6名)、自動車協会(1名)および政府からのオブザーバーである。他に、交通事業者のアクセシビリティの実施状況を監督し、利用者とのトラブルの解決をはかる交通事業監督局(CTA)の活動も顕著である。また、各州においても地域レベルのニーズに対応するための同様の機関が設置されている(詳細は1999年度本報告書を参照)。
