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2] 簡易型ケーブルクランプ、押さえバンドなどでケーブルの接地をとる場合は、ケーブルのがい装の防食塗装をはがさないと接地効果が期待できないので注意を要する。できるだけ、編組線などを用いて接地することが望ましい。

3] ケーブル接地用材料としては、一般的に編組線の0.6〜1.0mmの錫めっき軟銅線などが使用される。

4] 接地は、最短距離で接地すること。錫めっき軟銅線1本で不必要に長く接地したりすると、高周波雑音の除去効果は期待できないので注意を要する。万一無線機から雑音が入るようであれば、再度・ケーブルのがい装の接地を調べ直すと同時にケーブルの途中の何箇所かを船体に接地するとよい。

5] 接地線に塗装してはいけない。

6] 機器の接地が船体との自然接地による場合は、接触面の塗料をはがし、さびや汚れを除去するので、そのあとに導電性塗料を塗布するなどをして、経年変化によって接地効果が低下しないように注意すること。

 

(2) ケーブルの接地例、その2

空中線やその他の機器で電線貫通金物を使用したものは、図4・92の要領による。

(備考)

編組織はケーブルがい装に、はんだ付け、若しくは、クランプによって取付け、電線貫通金物に対して下部に向かって引出して接地すること。

 

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図4・92 ケーブルの接地(例)

 

 

 

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