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3.4.8 自動追尾装置のデータを完全に消すことを含み、自動追尾装置のデータとレーダーのデータの輝度を、それぞれ別個に調節する手段を備えること。

3.4.9 自動追尾装置のデータを、昼間及び夜間、船橋で通常経験する明るさの環境下で、2人以上の観測者が明瞭に見ることができるような表示の手段を確保すること。日光から表示画面を覆うように遮光装置を備えてもよい。しかし、この場合適当な見張りを維持するために観測者の能力を害する程覆ってはいけない。明るさを調節する手段を備えること。

3.4.10 自動追尾装置の表示器上に表れたいかなる対象物に対しても、その距離と方位を素早く得ることができる機構を持つこと。

3.4.11 自動追尾装置は、このAPPENDIXの3.4.6、3.6、3.7.2、3.7.3に従って、1分以内で物標の運動傾向を表示し、3分以内で物標の予測運動を表示すること。

3.4.12 自動追尾装置の機能が利用できる距離範囲を切り換えたときとか、表示のリセットをしたときに、完全なプロッティング情報が1スキャンを超えない時間内に表示されること。

 

3.5 動作警報

3.5.1 自動追尾装置は、観測者によって設定された距離まで接近するか、又は設定された区域に侵入した、すべての識別可能な物標があるときは、観測者に視覚と聴覚の信号で警報する機能を有すること。警報発生の原因となった物標は、表示器上で明確に表示されること。

3.5.2 自動追尾装置は、観測者によって設定された最小距離又は最小時間以内に接近すると予測された、いかなる追尾中の物標についても、観測者に視覚と聴覚の信号で警報する機能を有すること。警報発生の原因となった物標は、表示器上に明確に表示されること。

3.5.3 自動追尾装置は、追尾中の物標が距離範囲外に出た場合を除き、もし見失われたならば明確に表示すること。そしてその物標の最終の追尾位置は、表示器上に明確に表示されること。

3.5.4 観測者が、聴覚警報機能を動作状態にしたり、非動作状態にしたりすることができること。

 

3.6 データ要件

3.6.1 観測者は、すべての追尾中の物標について、そのデータを得るために選び出すことができること。選択された物標は、レーダー画面上で適当なシンボル3を付して示されること。

3.6.2 選択された各物標について次のデータが、レーダー表示区域の外側に、英数字形式で、明白にそして明確に識別され、かつ直ちに表示されること。

 

 

 

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