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ニ. 海上運転中に、それぞれの表示が適正な精度で、異常がないことを確認する。

(d) 設置場所が適切で操作に支障がないことを確認すること。

 

4・10・1 自動衝突予防援助装置の効力試験

(1) 電源部

主電源及び代替電源から受電可能であり、電源の切替えが素早くできること及び電源電圧が規定値以内であることを確認すること。

(2) レーダー機能

(a) 各レンジについて、固定及び可変電子距離環、船首輝線、電子カーソル、レーダーエコー並びに相対及び真方位が、接続された航海用レーダーと同様に表示され、かつ、相対及び真方位精度、距離精度が確保されていることを確認すること。

イ. 接続しているレーダー(親レーダー)と同等の映像が表示されることを確認する。

ロ. レンジスケールの切替えが円滑に行えること及び切替え後直ちに映像が安定することを確認する。

ハ. 固定マーカが操作説明書どおりに表示されることを確認する。

ニ. 可変マーカを作動させ、これを固定マーカと重ね合せたとき、その指示値が固定マーカで示されいている距離と一致していることを確認する。

ホ. 電子カーソルを備え付けている場合には、これが操作説明書どおりに表示されることを確認する。

ヘ. 3海里、6海里及び12海里の距離レンジを有していることを確認する。

ト. ノースアップ、ヘッドアップ、コースアップのそれぞれの機能に異常がないことを確認する。

1] 数回これらの切替えを行い、親レーダーと同様に円滑に切替えの行なえることを確認する。

2] 各モードに切替えたとき、映像が直ちに安定することを確認する。

3] それぞれのモードの映像が親レーダーと同じ方位で、同じ精度で指示されていることを確認する。

(b) オフセンター機能及びレーダー干渉除去機能に異常がないこと。

イ. スイープの中心が移動し、オフセンター機能が正常なことを確認する。

ロ. レーダー干渉除去装置を備えているものでは、レーダー干渉像が除去できることを確認する。

 

 

 

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