日本財団 図書館


(a) レーダーの映像面の全周にわたり、外周及び内周にある数点の映像にプロットし、このとき目の位置を移動してもマークが当初プロットした映像に対して移動しないことを確認する。

(b) 照明調整つまみにより、照度が適正に調整できることを確認する。

(c) そのほかのプロッティング装置については、操作及び目視により確認する。

(21) 9GHz帯の電波を使用するものにあっては、水平偏波を受信することができ、かつ、レーダービーコン(甲種においてはレーダー・ビーコン及びレーダー・トランスポンダー)の表示を消去させる装置(干渉除去回路)を備える場合は、当該装置の機能を停止させることができることを確認すること。また、甲種において、2以上の偏波を使用することができる場合は、使用中の偏波方式を表示することができることを確認すること。

測定地点でレーダー・ビーコン及びレーダー・トランスポンダーから、信号の受信が得られない場合は、消去機能を停止させることができることを乗組員から聴取して確認すること。

(22) 2以上の航海用レーダーを備えている場合には、相互干渉像が現れないことを確認すること。

(a) 相互干渉像は映像面に多数の斑点として現れることがある。この斑点はいろいろな現れ方をして同じ位置に現れることはないので、一般の物標の映像とは区別することができる。

(b) 相互干渉が強く現れるときには、相互干渉除去装置の取付けについて考慮する必要がある。

(23) 2以上の航海用レーダーに相互の切替装置が備え付けられている場合には、素早く切替えができ、そのうちの1のレーダーが故障した場合でも、他方に影響を及ぼさないことを確認すること。

(a) 切替装置を数回作動させ、切替えが円滑に素早く、かつ、支障なく行われることを確認する。

(b) 1台のレーダーについて、例えば空中線ヒューズなどを抜くなどして故障状態を作り、これが他方のレーダーに影響を及ぼさないことを確認する。また、切替装置を切り替えて、他方のレーダーについて同じような故障状態を作り、同様のことを確認する。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION