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図4・4 真方位指示装置の差動シンクロモータの接続

 

4・8・3 ログとの接続

レーダーとログとは接点あるいはパルス信号での接続のほかに、シンクロモータで接続する形式がある。どちらも1海里あたり100〜800パルスの航程信号とする種類がある。接続時にはパルス数と整合させるための設定用ディップスイッチがある。

 

4・8・4 ケーブル工事上の注意

ジャイロコンパスからの信号は、かなり強い雑音成分を含んでいることが多い。交流の場合であっても正弦波であるとは限らず、方形波も用いられている。特にステップモータは、直流パルスや整流波形のままのパルスで、雑音成分が多く注意を要する。

したがって、ケーブル工事に対して十分な接地工事を行わなければならない。

ログ信号は、接点信号である場合が多いので、受信機側で信号の質を決めることができる。機器が半導体化されると信号レベルが小さくなり、雑音の影響を受けやすくなる。雑音が混入すると航程の精度が悪くなり、使用に耐えない。これを防止するためには、やはり十分な接地をする必要がある。

いずれのケーブルであっても、雑音の影響があるときには接地の状態を調査し、必要あれば接地工事を追加する。更に性能に悪影響を及ぼさない範囲で、コンデンサや雑音防止器(雑音防止回路)を線路に挿入することも行われる。

 

 

 

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