第1回 日時:10月31日(火)〜11月1日(水)
場所:広島県御調郡向島町 向島ドック(株)
第2回 日時:11月16日(木)〜11月17日(金)
場所:宮城県塩釜市 東北ドック鉄工(株)
これらの意見・要望等は、委員会における審議を通じて今後の開発に反映されることとされた。
5.6.2 本年度のシステム開発概要
本年度の開発状況は次の通りであった。
(1) 標準仕様書
1] 造船所と船主仕様書の一体化
全国の造船所と船主が同一の工事仕様に基いて、見積、工事打ち合わせが出来ることを目標として、運輸施設整備事業団の工事仕様を取入れて、標準仕様書の調整を行った。更に、試案として499型貨物船の定検工事仕様書を作成した。
2] 標準仕様書作成
運輸施設整備事業団で作成した標準工事仕様書と中造工で作成した仕様書では工事内容の分解の程度が大きく異なっている。造船所としては船主仕様を基に,社内の見積基準工事仕様に分解し工事内容を詳細検討の上見積する作業が必要となる。従って工事内容別の詳細標準仕様を準備してその各々に対して標準工数、標準作業手順等が整備されることが必要と考えられる。標準工数等は各造船所が独自に設定すべきのもであるが、その枠組のために構造体、即ち標準仕様は、改良の余地は多いとしても一応の形は完成させた。
3] 目的別標準仕様書
詳細工事に至るまでに分解されるツリー(木)構造の標準仕様を一つの基準形と考えると、基準形では工事管理上不便であることが判明して来た。従って、各社が自社の管理体制に適合する標準仕様を抽出或は並べ替えて編成できる方策を取入れた。具体的には「修繕船管理システム」の中で基準形と結合させてデータ等の齟齬が起きないような方策をとっている。
船主・造船所共通仕様もこの目的別標準仕様の一つとして考えることができる。