3.2.2 作業関連
修繕作業における直接的な問題点を挙げていただいた。委員会として直接に取り組むべきテーマとしては、作業の効率化・標準化、塗料メーカー、機器メーカーとのタイアップ等が考えられる。なお、廃棄物処理については問題点が多いため別立てとした。
○海上汚染防止の関係で、注水前の船渠内の清掃に相当の工数を要する。
○船体の塗装については周辺環境に相当神経を使っている。
○暴露高所での塗装作業によい方法はないか。
○工期の制約(短納期)のため少人化が進まない。
○社内でも仕事の方法に個人差があり、標準作業書の完成が遅れている。
○利益を出せる標準作業時間(目標)が達成できない。
○意志の疎通に困難があり、技能・技術の伝承が円滑でない。
○5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)が長続きしない。
○JG検査の簡略化を図りたい。
○ビルジ等の清掃作業が過酷で社内では処理できない。
3.2.3 廃棄物処理関連
委員会の対策としては、造船所のゲートから外に出す廃棄物の量を減らすことにつきる。次のような対応が考えられる。
1] 鉄・アルミ・銅等はスクラップとして再資源化する。
2] プラスチック類は粉砕・減容のうえ可能な限りヤード内で適正に焼却する。
3] 梱包用の木材・ボール紙類は地域で収集し再資源化する。
4] 廃油等は安価な適正処理のルートを確保する。
5] これらの基本となる廃棄物処理機器の調査を行う。また、分別収集の効果的な手法を検討する。
○廃油、ビルジ、ゴム類を取扱業者に委託している。
○現在は社内での焼却と特定業者への処理委託・搬出で対応している。
○ブラスト用サンドの処理を外注しているが、これだけで年間3千万円掛かる。
○自治体は造船所の産業廃棄物を処理してくれない。
○周辺が観光地化されており、ゴミ焼却には近隣のホテル等から苦情が出る。
○現在使用している焼却炉では、平成14年規制に対応できない。
○廃棄物の分別を行うこととしているが、定着しない。最終的に要員を置いて分別し直している。