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(2) 断面二次モーメントと断面係数

外力による曲げモーメントとつり合う抵抗モーメントは、断面の曲げ応力Sbによって生じるものである。

第2.12図において、はりのある断面XXの中立軸よりy1の距離に微小面積a1を想像し、このa1上に生ずる応力をS1とすれば、S1上の全応力=S1・a1となり、この全応力の中立軸についてのモーメント△Mは、△M=S1・a1・y1となる。

 

036-1.gif

第2.12図

 

036-2.gif

この式の曲げ応力Sbを分析して引張応力St、圧縮応力Scで示し、Stの生じる側のyをyt、Scの生じる側のyをycで表わすと、

036-3.gif

式中のI/ytおよびI/ycをそれぞれZt、Zcで示すと、

M=St・Zt、M=Sc・Zc

Zt・Zcは中立軸に関して対象な断面では等しくなるが、これをまとめてZで示すと、

M=Sb・Z または Sb=M/Z (9)

が得られる。

 

 

 

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