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通信教育造船科講座テキスト「船体工作法」

 事業名 小型造船技術講習
 団体名 日本小型船舶工業会 注目度注目度5


これに対する処置としては

○この部分の船体及び船台を補強する。

○船首台車上の抱台を広くするとともに、中間に軟材を用いて、反力を広い面積に分布させる。(第6.7図)

○潮高が高いときのように、反力が大きい場合には、船尾にバラストを搭載して、船尾浮揚の起こる瞬間を遅らせる。これは浮力が増大してW-Bが小さくなるからである。

○滑走台使用の場合は、この反力を滑走台前端圧力という。

一般に反力は進水重量の1/4以下に押えるのが望ましい。

 

6.3.6 船尾沈下

船台後端の車止め装置に、船尾の台車が当っても船尾浮揚が起こらない場合には、船体のみが滑走する。この場合、重心Gの位置が船台後端を通過すると、船尾の浮力Bが進水重量Wに打ち勝てず、後端の車輪Aを軸として、第6.8図のごとく回転することがある。この現象を船尾沈下(チッピング)という。この際、点Aに浮力Bと重量Wの差が反力Rとなって作用する。この反力を固定台後端圧力という。この反力が大きいと船底を破損したり船尾を海底に突込んだり、滑走を停止したりする恐れがある。台車が押されてレールから離脱すると、この現象は著しくなる。

浮力Bが重量Wより大きければ船尾沈下は生じない。これに対する処置としては

○レールまたは固定台にキャンバーを付ける。

○水中のレール、固定台は、できるだけ長くする方が良い。

 

121-1.gif

第6.8図 船尾沈下

 

 

 

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