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車輪一個の平均荷重は6〜10トン以下が望ましい。6〜10トン以下になるように車輪の数を増す必要がある。平均荷重が大きい場合には、軌条が局部的に沈下したり、船底外板が損傷する恐れがある。また安定性上、好ましくない。

 

6.3.5 船尾浮揚時の圧力

船体が滑走し始めて、船尾から水中に入り、船尾が浮き始めることを船尾浮揚(リフトバイスターン)という。このとき。船体は最前部の台車の車輪を軸として回転する形になる。

第6.6図に示すごとく、この点Aで一点支持となり進水重量と浮力の差が反力Rとしてこの点に作用する。この反力Rは一瞬ではあるが、大きな力が一点に集中し、船底を破損する恐れがある。

 

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第6.6図 船尾浮揚

 

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第6.7図 船首台車

 

船首台車に反力が作用すると、軟材が圧縮して、衝撃を柔げ抱台全体に反力を分布させる。

 

 

 

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