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(試験実施体制)

試験の実施に関する連絡網を図4に示す。

実施体制及び指揮系統図を図5に示す。

 

8-5-6 安全管理

本試験の実施にあたり、試験従事者及び船舶の安全を確保するため、実施体制及び指揮系統に基づき、以下の安全管理体制を取るものとする。安全管理体制図を図6に示す。

1) 試験開始後の試験中断(又は中止)に対する判断基準

以下の事象が発生した場合には、試験実施者は試験を中断し、必要な方策を講じると共に、続行が困難な場合は試験を中止する。試験開始後の中止判断フローチャートを図7に示す。

1] 気象・海象が下記に示す状況になり、試験の安全な実施が困難であるとしらはま丸船長又は試験実施者が判断する場合は試験を一時中断し、両者で協議の上、試験場所の移動又は待機を検討し、実行する。それでも、安全な実施が困難とどちらかが判断する場合は試験を中止する。

a. 風速が19m/sを越えると考えられる状況

b. 波高が4mを越えると考えられる状況

c. 視程が500m以下と考えられる状況

d. それ以外の状況で、船長又は試験実施者が安全な実施が困難と判断する場合

2] 下記の試験作業中に、落水者又は負傷者が発生した場合、発見したものは直ちに試験実施者に連絡をする。試験実施者は試験を中断すると共に、落水者の場合は、タグボートに救助を要請する。また、負傷者の場合は、救護班に救護を要請する。

その後、試験実施者はしらはま丸船長と協議の上、試験の続行が可能かどうか判断し、続行が不可能な場合は、試験を中止する。

a. 試験準備作業

b. プラットフォーム作業者の降下試験

c. いかだの進水、引き寄せ係留作業

d. 筏及びプラットフォームへの水荷重負荷作業、水抜き作業

e. 待避(回収)用救命いかだとの乗り移り作業

f. 試験品の回収作業

g. その他の作業

3] 試験品の不具合(想定される状況を下記に示す)が発生した場合は、試験を中断し、試験実施者は、修復可能かどうかを試験品製造者と協議し、修復可能な場合は、製造者に修復を依頼する。その後、試験品の状態を試験品製造者と協議し、続行可能な場合は、試験を続行する。続行不可能な場合はその試験品に対する試験を中止し、次の試験品に対する試験を開始する。

 

 

 

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