日本財団 図書館


7] 負荷された水荷重の除去作業

30分間の満載荷重試験が終了した後、待機(回収)用救命いかだ内の作業者は、プラットフォームにもどり、水袋及びプラットフォーム床面、及び救命いかだ床面を切り裂くことにより、水を排出する。

8] 作業者及び試験品の回収作業

プラットフォーム上の作業者は、係留された2台の救命いかだの曳航索をタグボートに渡した後、いかだの連結を解き、タグボートに曳航させる。

また、プラットフォームを降下路及びステーロープから切り離し、同じくタグボートで曳航させる。その後、作業者は、待避(回収)用救命いかだに乗り移る。

タグボートは、本船から切り離された水上の救命いかだ、プラットフォーム及び作業者を乗せた待避(回収)用救命いかだを風波の穏やかな海域まで曳航し、回収する。

(3) 右舷側の試験(風上側の試験)

次いで、本船右舷の風上側に搭載された試験品について、b.左舷側と同様の試験を1]〜8]まで実施する。但し、4]救命いかだのプラットフォームへの引き寄せ、係留作業において、左舷側で進水した救命いかだは、タグボートにより右舷側まで曳航するものとする。

 

8-5-4 計測方法

(1) 波高測定

船首部に超音波式変位センサー(測定範囲1〜10m)を取り付け、海水面までの垂直距離を測定する。また、同時に船首部の上下加速度を測定し、積分することにより上下変位を算出する。船首部と海水面との垂直距離の変化から、船首部の上下変位を差し引くことにより波形を算出する。

(2) 風速測定

試験船舶に搭載されている風速計により、風速を測定する。

(3) ビデオ記録

シューター降下路及び海面上のプラットフォーム、救命いかだの状態を、船側に張り出して固定したビデオカメラ(各舷1台、計2台)により撮影記録する。また、可能であれば、タグボート等の海上の船舶より試験品の状態を撮影記録する。試験終了後、ビデオ画像を編集し、試験全体の状況が理解できるようなビデオを作成する。

 

8-5-5 試験実施のスケジュール及び作業分担

(日程計画)

試験全体スケジュールを表2に示す。また、試験当日のスケジュール及び各担当者の作業分担を、全体進行表として表3〜表4に示す。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION