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表5.3.2-2及び図5.3.2-1の電池の特性に対して現状SARTの消費電流の平均的な値は下記のとおりである。

待ち受け時 Iw:38mA(電圧6V時)50mA(電圧5V時)

応答送信時 Ir:380mA(電圧6V時)

応答送信時平均電流:90mA(電圧6V時)100mA(電圧5V時)

待ち受け48時間/連続応答送信8時間の概略電池容量は、現状SARTのモジュールをそのまま使用する場合には平均閉路電圧を5Vと仮定して、

(50mA×48h)+100mA×8h=3.2Ah

電池から供給する総電力量は

3.2Ah×5V=16Whとなる。

この電池容量及び総電力量を目安として電池の選定を行う場合に、電池メーカの市販品及び市販品の組合せ電池を選択する方法と、小型化を徹底するために専用電池を新たに開発する方法が考えられる。この中で角形の専用電池の開発を国内電池メーカに打診したが、

(1) 開発に2年間を要すること。

(2) 金型代等に少なく見積もっても数千万円の費用がかかること。

(3) 年間5,000〜10,000個程度の需要では生産に必要な数億円の資金回収のために高価な電池となること等の理由から断念せざるをえなかった。

 

5.3.2.3 電池の選択と温度試験結果

(1) 電池の選択

上記の性能を満足できそうな電池として米国メーカW社のBタイプさらに国内メーカのM社のCR-V6PとS社の2CR5を選択して温度試験を行った。各電池の仕様を表5.3.2-3に、外形図を図5.3.2-2に示す。

 

表5.3.2-3 小型軽量SART用電池仕様……各社のカタログ記載値

022-1.gif

※:カタログに記載なし。

 

 

 

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