日本財団 図書館


108-1.gif

図10-13 Sバンドレーダーのスプリアス

 

10-2-5 考察

(10kHz〜150kHz)

中心周波数が100kHz〜110kHz、帯域幅が約20kHzのノイズが出ているが、別冊図2-9(a)及び別冊図2-9(b)これは大洗港沿岸、苫小牧港沿岸、及び航行中のいずれでも出ていた。

操舵室内ではこの現象は見られないため、暴露甲板上の機器あるいは外来電磁波の可能性があるが発生源を特定することは出来なかった。(周波数100kHzはロランCで使用している)

操舵室内において43kHz、86kHz及び128kHzの周波数が操舵室中央付近から発生している(別冊図2-24参照)。これは基本周波数43kHzとその高調波であると考えられるため、43kHzを基本周波数とする機器から発生していると思われる。ただし右舷側(図10-5のAの位置)においては、この現象は明確にはとらえられなかった。

Sバンドレーダーのスプリアスについてはメーカーで検討した結果、試験規格のスプリアスは−40dB以下となっており、この基準を満足しているとの回答であった。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION