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この表を一見して直ちに分かることは、国(住)民の公務員のサービスに対する期待は、国家公務員と都道府県職員の場合、上位3項目が全く同じだったことである。換言すれば、国家公務員と都道府県職員のサービスとは同質性が高いが、行政の第一線にある市町村職員のサービスとは次元の違ったものというべきであろう。

 

4] 公務員全体に対する国(住)民の評価

国と地方を併せた公務員全体に対する国(住)民の評価を、計13項目について「はい」と「いいえ」の2者択一で調べた。「はい」の回答率が高かった順に並べると、B-4表の通りであった。その中には事実に反する指摘もかなり含まれており、いずれこの稿の最後に多少のコメントを加える予定である。(集計数:117)

 

B-4表 公務員全体に対する国(住)民の評価

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(2) 国家公務員に関する回答

 

国内版の調査票は、すでに述べたように、カナダにおける「市民第一」調査を参考にしたために、国際版に比べてかなり詳しいものになった。さらに回答者個人の「顔の見える」見解を尊重するほか、できるだけ行政との接点における具体的な問題の解明に役立つことを期待した。ただカナダの場合とは違い、今回は諸般の事情から、国家公務員に関する調査に限られた。次の機会に恵まれたならば、全公務員の国(住)民に対するサービスに関し、国際協同による国際比較調査を実施し、21世紀の公務サービスのグローバル・スタンダードの設定に貢献したいものである。

 

 

 

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