(2) 中途採用を行う理由〔第13・14表参照〕
今までの結果で大企業を中心に中途採用をする企業が半数を超えていることが分かったが、なぜ中途採用をするのか、その理由をいくつかの項目を用意して複数回答で尋ねた。項目は5つ設けたが、これに該当しないものがかなりあり「その他」が28.3%にのぼり、企業が中途採用をする理由は多々あるようである。
回答の結果は、「新規学卒者の社内育成システムから即戦力人材採用システムに変更」と回答した企業が42.8%、「IT技術など最新の技術を有する人材力が不足」が同じく42.8%で、次いで「企業のグローバル化など経営方針の変更に対応できる人材が必要」とするものが37.8%で他の理由は10%に満たなかった。詰まるところ、新技術の急速な発展、新商品の開発など社内の人材を育成していたのでは間に合わず、新分野の対応に必要とされる人材の採用が急務であることが最大の理由であろう。中途採用をする重点的な理由としても、「IT技術の人材不足」を挙げた企業が38.1%となっており、企業として国の施策となったIT技術の推進のための人材確保が重要な問題として意識されている様子が分かる。なお、「その他」の回答の中からいくつか理由をあげると以下のようである。