人類共生の道を歩むために
この約束を実現するため、稲盛氏は官僚による権力を抑制し、日本の国民が国民としての義務を果たすことに目覚めるよう提唱しています。その義務とは政府に対して国民の声に耳を貸すように主張することなのです。
稲盛氏は、日本の社会がオープンで責任ある態度を持てば、世界の国々とオープンで責任ある関係を築くことができるだろうと考えているのです。そのような日本は、今日他の先進国が直面している困難な問題―発展途上国における貧困や先進国によって引き起こされている環境破壊など―に立ち向かう意志がある国だと言えます。責任ある行動を呼びかける稲盛氏の声に曇りはありません。