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心学が拓く二十一世紀の日本

 事業名 心学開講270年記念シンポジウムの開催
 団体名 心学参前舎 注目度注目度4


心学に未来はあるか

こうした言葉のうえでの問題はさておき、日本における伝統的な道徳の教えは、西洋の場合と同じように、だんだんと薄れていることが危倶されています。特にここでは、心学に未来はあるのかという問題を提起しましょう。十月十五日の討論会の中で出た質問に、徳川時代にあれほど盛んだった心学の運動が開国以降急速に衰えたのはなぜか、というものがありました。これに対する一つの答えは次のようなものです。心学は庶民の間で起きた独自の運動であり、徳川社会が提起した規範の多くに沿わず、社会的地位をもつ組織や団体からの嘲(あざけ)りを受けました。にもかかわらず、心学は、時とともに幕府の庇護を受けるようになりました。したがって徳川幕府の終わりの頃になると、心学も捨て去られるべき古い体制の一つであると考えられたのです。その数は非常に少なくなったものの、近代になっても生き残った心学講舎もありました。実際のところ心学講舎は現在でも残っています。しかし、しばしば自らを国粋主義的で保守的な考え方と同一視した心学講舎は、庶民の間で始まった当初の独立性を捨てていくことになったのです。今日まで生き残った参前舎などの心学講舎のグループは、石田梅岩のバイタリティと独立性など、この運動が始まった時代の勢いを取り戻そうとしています。もし彼らの活動が成功すれば、心学は将来発展していき、大きな影響力をもつことになるでしょう。

 

 

 

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更新日: 2019年11月16日

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