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(2) 港湾等の現状

1] 営定期船の発着する港湾の現状

・古仁屋漁港

ア. 古仁屋漁港は、漁港としての機能だけでなく、鹿児島・喜界・知名航路の定期船をはじめ、加計呂麻島、請島、与路島との町営定期船のほか、民営定期船、海上タクシーの発着港として利用されている。

イ. なお、現在の古仁屋漁港は各種の船が同一の地区に係留しており、発着に不便であるだけでなく、利用者は発着の場所がわかりづらいという状況となっている。

ウ. 同港は、現在、第9次漁港整備長期計画により、岸壁等の整備を進めており、本土からの定期船、各島への定期船が集約されるほか、各種接岸施設や待合施設等の整備が予定されている。

・各島における町営定期船の発着する港湾

瀬相港、生間港(加計呂麻島)、請阿室港、池地港(請島)、与路港(与路島)は、各港とも、旅客用の桟橋、フェリー用のスロープ等が整備されている。

2] 営定期船・海上タクシーの発着する港湾の現状

海沿いに点在する各集落には、桟橋及び小型船が接岸できる施設が整備されているが、浮き桟橋が整備されている渡連、勝能地区を除くその他の地域においては、潮の干満によっては、乗り降りや貨物の積み降し等に不便な状況が生じている地区もある。

 

(3) 陸上交通の現状

1] 道路網の現状

・加計呂麻島

ア. 島内唯一の県道安脚場実久線が、大島海峡沿いに島の東西を結んでいる。この県道を中心に、これにつながる町道とで島内の道路網が形成されているが、これらはいずれも急峻な山岳部と海岸線の地形に沿って縦横断するため、屈曲、狭小な路線が多い。

イ. 県道安脚場実久線については、計画的に整備が進められ、改良率は74.3%となっているが、一車線の区間が多く、場所によってはバス等の離合がしにくい状況にある。

(全長38.2kmのうち幅員5.5m以上の改良区間は2.9km、全線の7.5%)

ウ. 町道については、ほとんどが山間を通過するため一車線であり、整備が進んでいない。(改良率37.8%、舗装率48.3%)

エ. 平成9年10月には、農道整備の一環で、瀬相〜於斉との間に加計呂麻トンネル(延長410m)が完成し、町営フェリーの発着する瀬相港と加計呂麻島の南部地域との交通アクセスが改善された。

 

・請島、与路島

ア. 請島、与路島内は集落間等に町道が整備されているが、山間部や海岸線の地形に沿っていることから、屈曲、狭小な路線が多い。

 

 

 

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