日本財団 図書館


3.2 スパッド装置

3.2.1 構成・配置

バックホウ浚渫船のスパッド装置は、作業スパッド2本、補助スパッド1本の計3本で構成され、その配置は図3-3一般配置図のようにするのが一般的である。

なお、補助スパッドは装備せず作業スパッド2本のみを装備してもよい。

 

〔解説〕

バックホウ浚渫船は、硬土盤の浚渫作業を経済的に施工できるディッパ船に代わる機種として開発されたものであり、スパッド装置の構成・配置は図3-3のとおりディッパ船を踏襲したものとなっている。

作業スパッドの配置は図3-2フロント各種姿勢を参考にして、浚渫作業中(一般的には90°旋回)及び格納状態から作業状態への移行時に、バックホウ上部旋回体とスパッド装置との干渉が発生しない範囲で、できるだけ前方・側方に配備するのが望ましい。

ディッパ船の補助スパッドは別名キックスパッド(前後方向に揺動する)と称し、船体の前進移動(ディッパ船はショベル掘削)の役目をなすものであった。

バックホウ浚渫船の場合、浚渫作業中の船体移動はバックホウ自身で行うため、浚渫作業時船尾1本を含め3本のスパッドで船体の位置・姿勢を保持するという考えで設計される。

 

135-1.gif

図3-3 バックホウ浚渫船の一般配置図

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION