2] 第2行程(掃気、充気、圧縮)
ピストンが下死点を過ぎて上昇を始めても、しばらくはシリンダ内の掃気は行われているが更に上昇して、掃気口、排気弁又は排気口が閉じると、圧縮が始まり圧力、温度が上昇する。高温高圧となった上死点の少し前で燃料を噴射させると、着火燃焼が始まり第1行程に移る。
以上のように、ピストンの2行程、即ちクランク軸1回転で1サイクルが完了する。
3) 4サイクルエンジンの弁線図
弁線図は、ディーゼルエンジンの作動、即ち吸入、圧縮、燃焼、排気の各行程の作動をタイミングよく完全に行わせるための、吸気弁、排気弁の開閉時期や、燃料噴射の時期を、クランク軸の回転を表した線図の上に印したもので、1・8図に4サイクルエンジンの弁線図の一例を示す。