日本財団 図書館


<名  称>「明日のあさくらを考える会」(仮称)

<目  的>朝倉エコミュージアムの実現に向けて、学習・研究、人材育成、エコミュージアム実践活動への提言・展開支援

<参加資格>朝倉町町民及び朝倉エコミュージアム実現の趣旨に賛同する者

<事業概要>○朝倉エコミュージアム実現のための自主研究

○地域資源を活かした特産品開発及び事業化の検討

○朝倉町の風土、歴史、文化の研究

○朝倉町固有の景観・街並みの研究、保全と活用方策の検討

○暮らしやすく、訪れたい町の研究

○活動成果の情報提供・発信(イベント・研修会、出版、インターネット等)

<運営資金>

1) 会員からの会費

2) 行政、企業からの助成

 

3] 「明日のあさくらを考える会」(仮称)の展開方向

a. 組織の成長ストーリー 〜「考える会」から「実践する会」へ

「明日のあさくらを考える会」(仮称:以下「考える会」)の設立時の組織形態は任意団体を想定する。その理由は、第一に組織の設立が容易であること、第二に住民の自主的な取り組みによる朝倉エコミュージアム実現のための基盤づくりを行う、いわば住民参加の第一段階の組織として、組織及び会員の熟度に応じた目的、使命の変化や具体的な展開が可能な柔軟な組織形態が望まれるからである。

既述のように、「考える会」の設立当初は構成員(住民)に対する朝倉エコミュージアムの意識啓発や町の課題意識の共有化が活動の中心となるが、経験や活動を積み重ねていくことにより各種事業(町民ビジネス)や住民活動を創出する孵化(インキュベーション)機能をもった自立成長型の組織であることが期待される。「考える会」設立の際には、会員の知識や意識が高まり、住民の自主的な活動による起業や環境保全の住民活動の創出など、「考える会」から「実践する会」への展開を視野に入れ、「考える会」はもとより、孵化した事業、活動毎に法人化等目的、使命に応じた最適な組織形態の検討が必要である。

 

b. 明確な目標設定の必要性

「考える会」が広く住民の参加を集め、組織としての信頼性や社会的な認知を得て、継続的に発展成長していくためには、NPO法人化など組織及び構成員の熟度や、活動の展開方向に応じた組織形態へ進化するという目標を持つことが望ましい。

図表6-4では、NPOが組織として成立する一般的な過程を示している。「個人(Person)」から、「仲間や集団(Group)」になり、「団体(Organization)」、「法人(Corporation)」へと、仲間が集い、組織を創る過程で、「個人の情熱(Passion)」が次第に共有化、客観化されて、法人格をとる時に「社会的使命(Mission)」が明確化されるという考え方である(「NPO実践講座(第一章山岡義典執筆)」(株)ぎょうせい)。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION