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3. 土地利用の状況と歴史的遺産の立地

 

(1) 農作物を中心とした土地利用の状況

本町の主要な産業である農業の動向については、第1章でも報告があったが、ここでは本町の農村景観の特性を考察するため、主として農作物を中心とした農業的土地利用について検討を行う。

第1章2項でもあるように、本町の主要な農産物を粗生産額で見ると、ねぎ・柿・米・庭園樹木の順になっており、これらの生産物の主要な産地を地図上にプロットしたのが下図である。

 

図表2-5 主要農産物別の土地利用

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その特徴を地形別にまとめると以下のとおりとなる。

○平野部

・南西部の平野は、稲作と共に博多万能ねぎなどのハウス栽培が目立つ。

・水車周辺の平野は、一部に果樹栽培等も見られるものの稲作が多い。

・北部平野は、稲作と共に庭園樹木の栽培などが多い。

○台地や山地の特徴

・比較的平坦なところに葡萄や桃などの果樹栽培が目立つ。

・斜面地は柿を中心とした果樹栽培が大半を占めている。

このように、平野部では基本的に稲作とねぎなどのハウス栽培、台地及び山地においては果樹栽培といったように、それぞれの農地の条件に適した農作物が栽培されている。

 

 

 

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