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(3) 3町連携の可能性

地域連携の成功の可否は、連携が可能な土壌の多寡が重要な意味を持つ。以下に示すとおり、本調査対象地域には連携の可能性を示す土壌が数多くみられる。

ア ASO会議

3町役場間では既に連携した取組を数多く実施している。

 

イ 人材の交流

地域のリーダー格の人材同士の交流が常日頃からあるほか、3町職員間の人事交流、3町でのシルバー人材センターの共同設置などが、既に行われている。

 

ウ 地域的なまとまり

3町は、地形的には険しい山や太い川に分断されることなく連たんしていて南部には奥入瀬川が貫流している。また、行政規模が同一であり、面積的にも3町合わせて200km2に満たないまとまりの良い広さであるなど、地域的な一体感が形成されやすい条件下にある。

 

エ 歴史の共有

3町は、かつての南部駒の生産地(古牧)という歴史的な共通点を持つ。

また、明治22年に分離するまでは、百石村(現百石町)と下田村(現下田町)は、一つの村であった。

 

オ 経済的つながり

かつては、百石海岸での地引き網漁の引き子には、六戸町や下田町の人が来ていた。現在、イオン下田SCには百石町や六戸町からも多くの客が集まっている。また、3町を含む広い範囲での農協の広域合併が検討されている。

 

カ 相互補完の可能性

それぞれの町には異なる特性があり、それを活かした相互補完が可能である。

 

 

 

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