現行財政分析指標の概要
1 財政収支に関するもの
○実質収支比率
標準財政規模に対する実質収支の割合をみることにより、財政運営の状況を判断する指標。
この値が負数(赤字)である場合は財政運営が不健全であることを表しているが、正数(黒字)である場合でも、値の大きさによっては、行政水準の向上や住民負担の軽減等を検討すべきものと考えられる。
○標準財政規模
地方公共団体が、通常水準の行政活動を行う上で必要な一般財源等の額。標準税率による法定普通税等の収入に、地方交付税、地方譲与税等を加えたもの。
※形式収支
歳入決算総額から歳出決算総額を差し引いた額。当該年度において収入された現金と支出された現金の差額を把握するために用いられる。
歳入決算総額−歳出決算総額
※実質収支
各年度会計の歳入歳出差引額(形式収支)から、翌年度へ繰り越すべき財源を控除した額。当該年度における実質的な収支を把握するために用いられる。
形式収支−翌年度へ繰り越すべき財源
※単年度収支
当該年度の実質収支から前年度の実質収支を差し引いた額。前年度以前からの収支の累積を除き、当該年度だけの収支を把握するために用いられる。
当該年度の実質収支額−前年度の実質収支額
※実質単年度収支
単年度収支に、実質的な黒字要素である財政調整基金積立額や地方債繰上償還額を加算し、赤字要素である財政調整基金取り崩し額を控除した額。当該年度だけの実質的な収支を把握するために用いられる。
単年度収支額
+財政調整基金積立額+地方債繰上償還額
−財政調整基金取り崩し額