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北極海航路?東アジアとヨーロッパを結ぶ最短の海の道?

 事業名 北極海航路開発調査研究
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


表4.4-2 NSR地域の輸出入荷動き(単位:1000t)

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4.4.2 運航状況

 

輸送量と季節の関係

NSRの利用時期は、夏期の通常期間とそれ以外の延長期間に区分される。1995年で見ると、通常期間の輸送量は全体の60.1%で、延長期間は39.4%(秋期13.6%、冬期12.6%、春期13.2%)である。このような区分には、カラ海の氷況が大きく影響している。ビルキツキー海峡から東側の運航は通常5月に始まり11月に終わる。ムルマンスクからエニセイ川を溯るディクソン間の通年航行はULA、ULクラスの耐氷船と砕氷船の組合わせにより長年実現している。

 

経済危機下の運航状況

1990年からロシアの経済危機は始まったが、港湾設備等への公共投資の削減と石油、鉱物資源の枯渇により、ロシア北部の危機はこれよりも早く表面化している。自由経済への移行に伴う混乱により、物資の輸送が停滞し、多くの産業と同様に、NSRの砕氷船および港湾の運営も困難に直面している。1992年のインフレは、更に比較的高い給与水準を得ていた北極海地域の人々に壊滅的な打撃を与えた。ガス、石油、非鉱物資源、化学原料、木材など全ての産業の生産量は激減している。地下資源の試掘は全盛期の1/3まで低下している。政府による投資も殆どが停止している。この困難な状況からロシア系住民の人口流出が相次ぎ、1991〜1993年には、ムルマンスクで1,000人につき21人が、チュクチでは107人が去っている。NSRの輸送量減少の原因は、北方地域の生産投資の減少とそれにともなう人口減少による。NSRの輸送能力の低下が極域の経済危機を引き起こしたのではなく、このような極域経済の混乱の帰結として輸送量の減少が起きている。NSRの船はチャーター貨物を決められた場所に輸送できる能力とその信頼性は維持しているのである。これは鉄道貨物が宛先に届かない場合があるのと際立った違いである。

 

NSRの民間船社と収益構造

NSRの運航は、ロシア運輸省の海運局(The Service of Marine Transport:SMT)との共同出資会社である次の5つの民間船会社により運営されている。

 

 

 

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