日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 産業 > 運輸.交通 > 成果物情報

北極海航路?東アジアとヨーロッパを結ぶ最短の海の道?

 事業名 北極海航路開発調査研究
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


3.1.10 亜寒帯針葉樹林

 

冬の気温が-40℃以下になり、冬の日照時間がほとんどない北緯60゜以北の大地に、大森林地帯タイガが存在する。タイガは、原生林(針葉樹林)を意味するシベリア先住民の呼び名であったが、今では広く北半球の亜寒帯に分布する針葉樹林全体に用いられる。落葉針葉樹のカラマツが主体の“明るいタイガ”と、常緑針葉樹が主体の“暗いタイガ”とがある。シベリアのタイガの面積は、アマゾンの熱帯雨林の面積より大きい。

永久凍土の表層は、夏に融け、冬に凍るので活動層と呼ばれる。活動層の下は、堅く凍結した永久凍土であり、水を通さないので、夏の融け水は活動層に溜まる。

タイガのカラマツの根は、地表約20cmの活動層に根を張って大木を支える。融解が活動層の下の永久凍上にまで進むと、カラマツの根が緩んで倒れてしまう。そこは更に日射を吸収して陥没し、池を作りながら亜寒帯樹林が崩壊していく。永久凍土が融解して体積減少による沈下でできる皿状の窪みをアラスという。その低地に水が集まり、冬には凍るが、次の夏には更に融けて沈下が進む。

長年のうちには深さ3〜20m、広さ0.5〜100km2に及ぶものができる。氷が豊富なところでは、水が溜まり、沼や湖が点在することになる。冬に凍って夏に融け、地下に浸透しない水が大きな池や湖を作る姿が、北極海へと続くアラスカ北部のノーススロープなどに見ることができる。

亜寒帯樹林帯の北では、活動層が浅くなって、樹高の低い樹しか育たないツンドラに移行する。

 

032-1.jpg

アラスの進行による陥没(写真:国立極地研究所)

 

032-2.jpg

アラスカのノーススロープ景観(写真:国立極地研究所)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら

日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
72位
(35,367成果物中)

成果物アクセス数
173,823

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2022年12月3日

関連する他の成果物

1.知識共有を基盤とした高度造船CIMの開発研究報告書
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から