日本財団 図書館


●離島航路

・沼島汽船の福良〜沼島間は廃止され、土生〜沼島間が1日10便往復。4km、約10分。

 

◇遊歩道

・淡路島は西風が強く、海岸沿いの道は越波の影響を受けやすい。それを軽減するために海岸部にテトラポットを置いている。

・海岸部は防災上の整備は終了しているが、海沿いの自動車道は道幅が狭い。道路改良工事と護岸整備がうまく一致すると、親水性のある遊歩道整備などが行われる。

・炬ノ口〜東浦(平和観音)…サイクリングロードを兼ねた遊歩道が一部完成。整備主体は建設省。今後淡路の東側には、集落と集落を結ぶ形でスポット的に整備されていく予定。

・大浜海岸(洲本市)…市がボードウォークを整備。大浜海岸は、養浜による海岸整備を県の事業として行う予定。

・畑田周辺(洲本市)…県道76号沿い。波による土砂の吸い出しによって、道路下が空洞化する危険性がある場所。現在は山側に遊歩道が整備されている。

・近畿自然遊歩道(南淡町)…諭鶴羽山、沼島、鳴門岬に遊歩道。

・山桜の道(南淡町)…休暇村南淡路敷地内に整備。

・うずしおの郷(南淡町)…平成9年に完成したピクニック道路。

・丸山漁港周辺(西淡町)…県の事業として県道南淡・西淡線沿いに遊歩道を整備中。

・慶野松原ハイキングウォーク(西淡町)…慶野松原の海岸沿いに延びる約1.5キロの散策道で愛称はプロポーズ街道。「変わらぬ愛」を「瓦(かわら)ぬ愛」にかけている。鬼師と地元中学生による鬼面が並ぶ「鬼塚」や「鬼愛街道」、一般募集した和歌や言葉を刻んだ瓦を展示した「万葉の甍道」「プロポーズ瓦道」から成る。

・大鳴門橋周辺…「道の駅うずしお」〜大鳴門橋の橋桁までは遊歩道あり。

 

■明石海峡大橋開通後の影響

◇交通体系

●船から陸上交通へ

・明石海峡大橋開通後、淡路島をめぐる交通網は大きく変化。旅客船、フェリーなどの海上交通は次々と廃止になり、陸上交通ヘシフト。

・平成11年12月現在残っている旅客船航路は、富島〜明石(西淡路ライン)と津名〜関西空港(淡路エアポートライン)、フェリー航路は、津名〜泉佐野(大阪湾フェリー)と岩屋〜明石(明石フェリー)のみ。このうち、津名〜泉佐野航路は今後減便になる予定。岩屋〜明石航路は、平成12年4月4日に廃止予定だが、地元からは第3セクター方式で続けて欲しいという要望がある。

●関西空港とつなぐ海上ルート

・淡路島は昔から徳島から関西方面への半島的なエリアとして考えられていた。

・今後航路の廃止などによって、徳島〜淡路は陸路、淡路〜関西空港は海上ルートによる人の流れも考えられる。

・淡路エアポートラインは、淡路島の1市10町による第3セクターが運営。現在8便/日の運航だが、経営は厳しい。平成12年3月に徳島〜関西空港航路が廃止になった後、津名が徳島と関西空港を結ぶアクセスポイントとなり、この航路の利用者が増えることを期待している。

 

◇観光客数

・淡路島全体…京阪神からの海水浴客は平成11年は開通直後の平成10年より少ないものの、平成9年に比べれば約1.4倍に増加(平成9年38万6千人、平成10年65万人、平成11年53万8千人)。今後もこの程度の利用客数が続くものと考えられる。

・南淡町…昭和60年に大鳴門橋が開通したときは、かなり観光客が増えた。明石海峡大橋開通後1年目は例年の2〜3倍の観光客があった。

・西淡町…京阪神からの観光客が増大。平成9年度の慶野松原海水浴場の利用者は11万1千人だったが、平成10年度は約25万4千人。大鳴門橋記念館の入場者も、開通前より約55万人増加。開通直後は大型バスが多かったが、現在は個人客が増えている。

 

◇市民生活

・各町内から京阪神へのアクセスが便利になった。

・高速バス等を利用した島外への通勤・通学者に対しての補助制度がある。

 

●高速バス等利用者(通勤・通学)に対する補助の状況

(平成10年11月24日現在)

058-1.gif

※高校生の町別(津名町6、西淡町3、三原町1)

中学生の町別(津名町1、西淡町1)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION