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《参考》

○災害の船種・総トン数別発生比率

*LPG船を含めたタンカーが約4割、貨物船が約3割、フェリーが1割強である。

*300〜699総トンが約4割、100〜299総トンが2割強、1,000〜2,999総トンが1割である。

2) 外航船に比べて内航船の災害の発生率が著しく高い最大の理由は、入出港の回数が多いことであり、それだけ被災する危険な機会にさらされている。従って、注意喚起の内容等もキメの細かいものとする必要がある。

《参考》

○貨物船の年間出入港回数/隻(荒天避難・仮泊を含む。)

*499総トン型:50〜85航海  110〜200回

*199総トン型:70〜100航海  150〜210回

3) 出港作業と入港作業では、比較的時間が長く、作業内容も多岐に亘る入港作業時が出港作業時の2.4倍の災害発生率となっており、その違いを踏まえたメリハリのある対策を立てる。

4) 災害が多発している場所の整備・起因物の取り扱い上の留意事項を具体的かつ明確にして実施する。

《参考》

○「スリップによる転倒等が多い甲板上」に、砂の入ったノンスキッドペイントの塗装や凹凸の深さが有効な安全靴(ビブラム底)の着用等。

○「岸壁へ係船索を取るために飛び下りて骨折する」ことが多いが、岸壁へ飛び下りないで係船索を取る方法、または止むを得ない場合には極力低い場所から岸壁に移るなどの次善策を徹底する。

○「起因物が係船索である災害」は、係船索と甲板装置による災害(はさまれ等)を含めると全体の1/3を占めており、参考事項を列記する。

 

 

 

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