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最終的に全くシナプスを張っていない状態の点群を想定してみよう。ここでは前提として点と点との相対位置や点間距離はカウントされていないから、ただ点群の密度のみが強調される。従って、無限に付与された性格の中での分野(事項)点配置ということになり、より上位の階層性レベルでの性格や差を示すものになる。この状態では、動画化した際、点の分布の立体感が極めてよく捉えられるので、グローブの性格表現の基本画面として重要であることは明記されねばなるまい。

将来的には、シナプス数の多さで重み付けをしたサイズの点を、隣接あるいは近接する関連点と“分野間距離”をとって立体配置できることになろう。象限内の点の位置は、本来このような“固定点”的であるべきである。しかし、現在の処理レベルでは、アイデアルなモデルグローブ内でしか整理できない。

ちなみに、ビジュアルな立体画面としては、点群分布のみを示したグローブを空間に散りばめれば、一種の宇宙が形造られる。もちろん、大局的に各グローブをそれぞれ1点と見なすこともでき、前述の点群扱いと同等に処理して大宇宙を形成することも論理的に可能である。

 

b 分野・アイテム表(グローブ素材)のみの標示

象限への配分のみ確定し、グローブ内での座標値も与えられず、シナプスも張られていない状態の点配置素材表を幾種類か考えてその意味を理解しておくことは無駄ではあるまい。つまり、全く分散した状態でなく、ある条件で束縛された点群素材表現の効用である。

作業工程に応じて略記しておこう。

第I段階:ランダム性をもつ分野〜項目の集積。

第II段階:8象限に特性を与え、それに包含される点を、分野、事項例などについてまとめて表記したもの。(表1)

第III段階:本来、主体的なグローブを形成させるのであるから、一般的に見慣れた二次元図として象限への配分や分布点群数への選択を考える。(前傾2-3-8・図参照)

 

 

 

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