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グローブ中には後述する点群が配置され、各点群の間の関連がシナプスで表現される。グローブはデータ構造的に単純球と二重球の二種類に分けられる。それぞれのグローブは次のような特徴を有している。

単純球 グローブ中に含まれる点群が分野点のみのものを単純球と呼ぶ。学問分野など単一のデータ群の関連について考察を行なう場合に有効に利用できるグローブである。

二重球 グローブ中に含まれる点群が分野点、及び項目点によって構成されるものを拡張グローブと呼ぶ。拡張グローブでは、学問分野などの単一のデータのみでなく、その外周をなす様々な関連項目を含むため、より総合的な考察を行なう場合などに有効である。

また、グローブは取り扱うデータ内容によってもいくつかの種類に分類することができる。以下が、データ内容に関する分類とその内容である。

モデル 立体目次モデルソフトウェアの本来的な目的は、学問分野間あるいはさらに学問分野に関連する様々な要素の間の関連を三次元的に表現することにある。モデルグローブは、このような学問分野の関連を表現するグローブの総称である。

単純球の形式を取るモデルグローブは、学問分野を表わす分野点のみによって構成され、学問分野間の関連のみを考察するためのグローブである。

二重球の形式を取るモデルグローブは、学問分野を表わす分野点と関連分野を表わす項目点によって構成され、学問分野や各学問に関連のある関連分野間の関係の考察を行なうためのグローブである。

事例研究 事例研究グローブは、具体的な事例を取り上げ、その構成要素をグローブデータ化し可視化することを目的としたグローブである。現在は様々な大学毎の海洋教育に関する事例研究グローブと海洋に関する様々な事象を取り上げたテーマグローブが作成されている。

 

 

 

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