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おわりに

 

職場だけでなく、研修中何度も「感性」という言葉を聞いた。感性とは何か?いつもそう考える。手持ちの辞書には、「外界の事物や現象についての感覚的直感を心が受け取る能力」とある。今回の研修に参加するにあたり、この経験を活かすも殺すも自分次第であると思ってきた。感性により、より活かせる可能性があるし、感性を磨くことにより時間をかけて活かせるようになることもあるであろうと思う。また、倫理的問題には常に向かい合うこととなるが、感性がなければ問題の存在に気付けない。自分の生死、看護、人間観などを意識しなれていなければ、問題と向き合えない。本当に多くの新たな課題をいただけた研修であった。

一番若く未熟な私を快く研修に送り出してくださった愛和病院の皆様、講師の皆様、研修センターの皆様、実習先で出会ったスタッフ・患者さん・家族の皆様、学んだ仲間、日本財団関係の皆様に深謝いたします。

 

<引用文献>

1) ターミナルケア編集委員会編、ターミナルケア VOL9、6月増刊号「症例から学ぶ緩和ケア:がんの症状マネジメントの実際」三輪書店、1999

2) 恒藤暁、最新緩和医療学、最新医学社、1999:241-255

3) 田村恵子、Spiritual Painへの対応、死の臨床 VOL22、No2、1999:155

 

 

 

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