その主眼は、患者さんとその家族のもつニーズにいかに対応するかを決めることであり、一人の患者さんをチームでケアするということを感じた。また、患者さんとの関係が非常にストレスフルであるだけに、スタッフ間の人間関係を良好に保つことは大切である。栄光病院でも看護婦同士、あるいはDrとの関係においても、互いが支え合えるようなチームづくりがストレスマネジメントにもつながっているということを、実習させていただき感じることができた。
おわりに
実習にあたり、スタッフの方々は温かいもてなしで受け入れてくれました。緩和ケア病棟は、末期患者の重症病棟でもなければ、精神的な支えのみで対応できる病棟でもない。たとえば、患者さんの立場に立って考えるとか、共感するとか、患者さんの考えを尊重するなどのことをどのように実践するかは非常に難しいと感じました。実習を通して、今までの自分のケアを振り返ることができ、本当に良い経験ができたと思います。どの病棟にあっても、ターミナルケアの本質は同じです。一般病棟でもできることはたくさんあるという確信がもてました。