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鼎談

海洋レジャー

ENJOY & SAFETY 根本武二 山本康二 菅野瑞夫

 

はじめに

菅野 今日はお忙しい中をご出席いただきありがどうございます。

平成九年にプレジャーボート等の海難が漁船を抜き、平成十年も一位となっています。まさに憂慮すべき状況にあります。日本海難防止協会の広報誌「海と安全」の七月号をプレジャーボート海難防止特集号とすることとし、今日の鼎談(ていだん)を企画しました。テーマは「海洋レジャーENJOY & SAFETY」として、海洋レジャーの楽しさと安全問題に触れ、お二人の経験を基にしたお話しを伺いたいと思います。

 

海とのまじわり

菅野 お二人の持っておられるのは比較的小型のモーターボート、ヨットですので大型のプレジャーボートとは異なった視点からお話が聞けるものと期待しています。

初めに海とのかかわりをお聞かせください。

根本 私の海とのふれあいは、生まれたときからともいえます。父親が漁師でした。その関係でしょうか、私も小さいときから船が好きで、母親に言わせれば、私のお腹が減ったときにミルクをやるよりは、家が高台にあったので家から船をみせれば泣きやんだそうです(笑)。ですから船が好きというより海や船が体の一部になっているみたいです。

物心ついたときには、父につれられて船を動かしていたようです。その後漁船がほとんどですが、いろいろな種類の船に乗りました。

山本 私は反対に奥手でして、高校生のとき、横浜の新山下にあった貯木場に学連(ヨット学生連盟)のヨット基地があり、商船大学が開いていた講習会に東京の日本橋から三日間通いました。

 

 

 

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