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図4-2に示すとおり、ボランティア本部発足一ヶ月後に至っては、当初、同本部の一機関として独立していたボランティアセンターの名称は消え、その業務内容は各部署に吸収されている。ボランティアセンターは実質上ボランティア本部からは抜け、周辺被災エリアのすべての災害ボランティア活動を対象とした後方支援活動にまわった。

同図に示すとおり、ボランティア本部の本部長には三国社協会長が、また副本部長には三国社協事務局長及びMAKJC理事長が就き、「総括」と称するボランティアの代表が置かれ、その下に様々な役割と機能を有する以下の部署が設けられている。

1] 広報

不足している物資及びボランティアの数などに関する情報を収集し全国に向け発信する業務、並びにマスコミ対策を担当する。

インターネットのホームページによる情報発信等の業務を所掌する「メディア班」、ボランティア名簿作成等に係るパソコン入力や物資等の支援に対する礼状作成等の業務を所掌する「記録センター」が付随している。

2] 調査隊

組織の円滑な運営に資するため、地元住民等に対する訪問調査や作業中のボランティアに対する聞き取り調査を行い、その結果を取りまとめる業務を担当する。

3] シーサイド班

現場における油回収活動の直接の支援業務を担当する。

その詳細は、油回収活動の指揮・指導等を行う「現場監督」のほか、現場を巡回し安全な作業の実施を呼びかける「安全パトロール」、ボランティアや油回収活動に必要な資機材の輸送を行う「車輌班」、作業要員の振り分けや情報のアナウンスを行う「インフォーメーション」、作業終了後に資機材の洗浄を行う「洗浄班」、効率的な回収方法などを探るための実験や調査を行う「実験班」に分類される。

 

 

 

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